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AIに支配され、怠けに怠けた己の恥さらしを記録する

2026-09-06 00:00

自分はAIに支配された。

言い訳はしない。

が、自分の身にどういう事が起きて、どう反省したか、自戒を込めて記録を残そうと思う。

殴り書きに近く、発散に近いが、とにかく吐き出していく。

※ AIが悪いという話をしたいわけではなく、AIを扱う能力・自身が未熟だったことから生まれた問題について、記録を残したもの。今後も自分はAIを使った開発からは一生付き合っていくと思う。

何が起きたか

自分は今Webエンジニアとして働いていて、今難易度の高いお金に関係するチームで業務をしている。

そこで、納期も厳しいながら自分に割り当てられた機能開発を進めていたが、「慣れない領域」「技術的難易度」「時間的制約」などが重なり、とにかく速度を出すためにAIを主体とした開発を進めていた。

設計については自分で頭を働かせながらまとめていったが、実装にあたっての開発チケット作成やプログラミングについては完全にClaude Code に委ねている形だ。

Claude Code によってチケットごとに開発をすると、一発で2000行近いコードが出力される。

それを精査することも難しく、また一般的に2000行ものPRを提出しても見るのがしんどいだろうということで、500行以下を目安にPRを分割して、ランダムアサインで色々なメンバーにレビュー依頼を投げていた。

その結果、レビュワーの負担が増大するという問題が発生した。 「最近レビューは厳しく見るようにしてます」という、新人エンジニアに対する扱いのようなものも受けた。 また、陰口・苦言のようなものも出た。

なぜそんな事が起きた。

自分が書いたコードを真剣にレビューすることなく、サラッと目を通して「なんか良さそう」という判断を下してレビュー依頼を投げて、大量の指摘コメントが付いた。

その指摘コメントを見て、「自分が手書きで実装していた頃は言われなかっただろうな」「過去指摘もらったやつを再度繰り返してしまった」と、色々な事を考えてしまった。

そして、「自分は大した労力をかけないままレビューに回したのに、メンバーは時間をかけて懸命にレビューをしてくれている」という、自分とレビュワーの時間の非対称さに申し訳なくなってしまった。

とても失礼な行いをしてしまったと。

なぜこんなことが起きてしまったのか、一つずつ振り返ってみる。

慣れない領域

チームは元々会計領域と決済領域で分かれていて、自分は長らく決済領域の担当だった。

チームとしては同じでも、会計領域に関係する内容はほぼ把握できていない状態。

その中で、特に会計・決済で分断せずに一つのプロジェクトに向かってチームで取り組んでいくことになった。

自分は圧倒的に知識が無い状態からのスタートで、そのドメインの知識をキャッチアップするだけでもかなり大変な作業だった。

とはいえ、「決めた納期には間に合わせたい」「長いこと時間はかけられない」という気持ちは強く、AIを使えばある程度仕様も把握できて、不具合修正程度であればいい感じに直してくれる。

そこで小さな成功体験を積み重ねてどんどんとAIを使った開発に浸かっていき、AIに対する信頼も強まっていった。

技術的難易度

クリーンアーキテクチャをベースとしたコードから、フレームワークが推奨する設計思想を元にしたアーキテクチャに変更していく、というちょうど過渡期にいる。

自分は社歴も長くなってきて、このクリーンアーテクチャをベースとした設計に慣れすぎてしまっていた。そこから新たな設計思想をインストールする必要がある、ということで、頭の使い方を変える必要も出てきた。

その中で、速度も意識しなければいけないということから、「これは自分が手を動かすよりも、AIに任せたほうが素直なコードを表現してくれるのでは?」という考えを持ち、積極的にAIを使っていった。

出力されたコードを見て、何が正解なのかは正しく理解は出来ていないが、なんかそれっぽい、良さそうなコードが出力されたのを見て、満足していた。

時間的制約

度々出しているが、速度が求められた。

割と長いことやってきたプロジェクトで、仕様的難易度から何度もスケジュールが遅延してきたプロジェクト。

「もう後がない」という状況、更に自身が「何としてでも納期に間に合わせる」を信条としてやってきたこともあり、「自分が今能力を高めるために時間を割くより、優秀なClaude Code にガンガン開発させたほうが良い」という結論に至り、どんどんAIに心酔していった。

振り返ってみる

3つに共通するのは、「己の成長を怠り、今手元にある便利そうなツールに全信頼を寄せてしまった」ことである。

これにより、「AIを使うこなす」ではなく、「AIに支配される」という状態が出来てしまった。

最近話題になっている、「ミートプロキシ」が正に自分だろう。ただの肉塊だ。

本当に恥ずかしかった。自分はこれでお金をもらっていると言っても良いのだろうか。これで自分はエンジニアとしての適性があるのかと、本当に恥ずかしい気持ちになった。

どう反省したか

セルフレビューの徹底

当たり前のこと。特に新しいことではない。ただ、AIに心酔した自分が、AIの出力結果を全信頼してしまったことが始まりである。

まずその意識を取っ払うために、セルフレビューを徹底した。

「普段自分だったら言わないような語彙を使っていないか?」「自分が期待する要件を満たせているのか?」「そもそもこれは共通化出来るのではないか?」など、徹底的に指摘した。

今までは、「Claude Code Opusが出力しているし、まあこういうもんか」と素通りしていたことが多かったと反省していて、同じ行いをやらないように徹底的に目を光らせた。

もちろんレビューに時間はかかったが、その分「本当にこの命名が適切なのか」「どういう作りになっているのか」など、自分が読んで理解できるレベルになった。

手書き時代のときは当たり前のようにできていたことが、AI全信頼するようになって全然できなくなっていたんだなと、改めて己の怠慢を恥じた。

このセルフレビューが自分の中では最も効果が大きかったことで、やってよかったと思っている。

レビューサイズの見直し

これはまだ具体的にアクションに起こしておらず、次回からやる予定。

AIによってGit操作もそれなりにいい感じにやってくれるようになったので、機能的なまとまり関係なく500前後でPRを切るようにさせた。

その結果、前後の文脈が全くわからない、何と接続するのか、何を目的とした部品なのかも分かりづらいPRが量産される事になった。

これは逆にレビュワーの負担を大きくさせてしまったため、目安を1000行近くまで引き上げて、物によっては1000行を超えても問題ないかなと考えている。

実際PRを見てみると、半分以上はテストコードである。

純粋なプロダクトコードは半分も満たないうえに、テストコードこそAIによって完全に任せても良いものだったりするので、レビューの優先度は以前よりも下がっていると思う。

レビュワーもプロダクトコードへより強い関心を持つようになっていると思うため、それなりにPRサイズが膨らんだとしてもそこまで大変にならない、むしろ前後の文脈を別PRから拾って補完するほうが大変なのでは?という仮説を持ったので、これは意識していこうと思う。

まとめ

本当に反省が多かった。

自分としては、廃業考えるレベルの恥をかいてしまったと感じている。

とはいえ自分には家族もいる、家もある。 今の収入を別職種で簡単に稼げるとは思っていない。 今後もこの仕事を続けていく以上、襟を正す必要がある。

出どころがAIだとしても、生活物の最終的な責任は自分にある。 自分はプロとしてお金をいただいている、改めて意識し、明日からの仕事に取り組んでいきたい。

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